私の茶道教室
平成26年 初 釜
平成26年1月11日(土曜日)恒例の初釜を実施しました。
今年は数日前より寒波に見舞われとても寒い朝でしたが 陽光のおかげで日中はポカポカ陽気になり 中立の時間帯には外の腰掛けで座って時間を過ごす方もいました。
定刻の11時 今年は例年とは異なり 寄付(北辰軒玄関)で到着順に香煎を飲んでいただき 本席へお席入りしていただきました。
席中にて新年の挨拶を交わした後 私の炭点前で今年の初釜は始まりました。
床は新春らしく愈好斎筆 一行 「春入千林処々華」。
香合は一昨年 全国大会神奈川大会の折 家元が好まれた 少
庵好の白粉解香合。
花は賀茂本阿弥椿と藪椿 そして水仙と蝋梅を入れました。
花入は備前の耳付き花入。書院には梅月蒔絵の硯箱。床脇には
各種箱書きを飾りました。
点前座周辺では 昨年世界遺産になった富士の形をした 道爺造
の八角釜。
一郎兵衛作の菊置き上げの炉縁が華やかさを演出してくれます。
棚は同じく一郎兵衛作の竹柱四方棚。
水指は桶側を載せ さっぱりとした新春の点前座としてみました。
13:30銅鑼の音を合図に蹲踞を使用して 席入りとなりました。
日頃のお稽古の成果でしょうか 20名近くにも関わらず お席入は10分少々で完了。
いよいよ濃茶です。
茶入は瀬戸ねじ抜き 銘波枕。毎年恒例の道具ですが 肩の所
に波線があり 胴の中央辺りが凹んでいるところからの命名か
と思われますが 初夢にかけて使用しております。
茶碗は 一入造で直斎が箱に黒大茶碗としたためられた 大振
りな茶碗。
茶杓は好々斎作 銘 岩戸。万物への恵みを与える太陽をイ
メージしております。
蓋置きは鈴木表朔と大森金重の合作で 突羽根の蓋置。
毎年少しづつお道具も内容を変えて使用していますが 変わら
ぬお道具との出会いに 今年も無事に初釜を迎えられた喜びを
感じております。
今年は私も皆さんとお相伴し 濃茶が終了。
その後は社中を2グループに分けて 薄茶です。
水屋グループとお客様の2グループになっていただき 交互にすることにより ゆったりと また 次ぎに控えるお楽しみの懇親会準備にも着手出来る為 昨年よりこの方法を採用しております。
両グループの薄茶終了後 集合写真を撮り 15:15頃。
席中の片付けと懇親会準備を総力戦で行い 16:00から改めて一同の懇親会。
今年は珍しくほとんど全員が18:00の定刻まで居残って下さり 大いに盛り上がりました。
平成二十六年 初釜会記
平成26年正月12日
玄 関 床
床 有隣斎筆 馬画賛
煙草盆 桑手付
煙管 如心斎好 火入 赤膚
煙草入 独楽
卓 干支扇子
点心席(直会殿)
床 狩野探令筆 松竹梅鶴亀の図
丸三方に熨斗飾り
青竹花入に結び柳・白玉・藪を入れて
脇 竹花入に松、水仙、紅白梅、藪椿 他
上の間席
床 上田耕甫筆 鶴と松の図
本 席(北辰軒)
床 愈好斎筆一行 春入千林處々華
香合 少庵好白粉解 不徹斎在判 共箱 雅峯造
書院 梅月紋硯
脇 毛氈に箱書き各種
花入 備前 柴岡守造
花 賀茂本阿弥 藪 水仙 蝋梅
釜 八角富士釜 八景地紋有 道爺造
水指 桶側
先 不徹斎好 起風
棚 直斎好 竹柱四方棚 市郎兵衛造
縁 一啜斎好 菊絵 市郎兵衛造
茶入 瀬戸ねじ抜き 銘浪枕
袋 一重蔓牡丹唐草
茶碗 一入黒 直斎銘 大茶碗
替 御本半使 不徹斎箱 銘八重垣
替 光悦紙屋写 九代 長左衛門造
替 光悦時雨写 九代 長左衛門造
茶杓 好々斎作 銘 岩戸 共筒共箱
蓋置 つくばね 表朔・金長合作
建水 木地曲
御茶 巌の昔 柳桜園茶舗詰
菓子 若菜餅 とらや製
器 縁高重 萬象造
茶器 不徹斎好 春の野中棗 考煙造
替 真塗中棗 一指斎筆和歌
一輪の 春とや思う 宝の梅
茶碗 赤 真伯手造 梅の絵有り
替 相馬焼
替 祥瑞 真葛造
替 日の出 小峠丹山造
茶杓 不徹斎作 銘 常若 共筒
茶 常磐の昔 柳桜園詰
菓子 社紋菓・富貴 庵寿調製
器 亀甲真塗内金泊張
一啜斎好松葉盆 愈好斎箱 漆仙造
以上