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​平成31年 初 釜

平成31年1月12日 恒例の社中初釜が行われました。
今年は朝から雲行きが怪しく 開始時間の11時頃は霧雨から小雨でした。過去 20数回行ってきた 本行事ですが 多分初めての悪天候となりました。
今年も玄関(寄付)にて署名後 汲み出しを各人飲んでいただき、お席入です。
寄付床は愈好斎筆の干支画賛と家元筆の今年の扇子を飾りました。
11時からは先ずは賀詞を席中にて交換し、その後 炭点前です。日頃 お稽古にて なかなか言葉では伝わらない事を 点前として行ってみてもらう事が目的で近年 このスタイルです。
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炭点前終了後は一旦解散し それぞれの持ち場にてお役目にかかります。そして正午 点心の開始です。
今年も前日に社中のお手伝いをいただき お雑煮を準備しました。
「わらびの里」のお弁当の他 昆布煮も今年は作ってみました。
13時 縁高重にて毎年恒例の若菜餅(とらや製)を出して 中立ちとなりました。
13時30分 銅鑼にて合図の後 改めて後座のお席入です。
今年の設えは、本席床には花山院愛徳筆「延寿千萬歳」を掛けました。この軸は三年前の家元献茶式で添え釜を行った折 宮司に戴いた物です。そして花入は高麗白磁。花は紅白の椿と朧梅にしました。席の中は 朧梅の香りが漂います。
点前座は七宝棚に9代大樋作の海老耳付の水指を置き 瀬戸のネジ抜き茶入 銘「波枕」に一入造の黒楽茶碗(直斎・愈好斎極め)を取り合わせ 茶杓には愈好斎作の銘「神垣」としました。
 
今年の初釜は参加人数が少ない為 例年は2グループに分かれて薄茶としていましたが 今年は1回のみとしました。
続き薄だと 座っているのが大変なので 一度濃茶を終えて 改めて薄茶としました。
茶碗は旦入造で 愈好斎が銘を「閑友」つけた赤楽に不徹斎好の白漆に春の草花が蒔絵された「春の野」棗、茶杓は不徹斎作 銘「常若」としました。
薄茶終了後 皆さんにお手伝いいただき 片付けです。
15時30分からは 恒例の社中懇親会。
今年はスタートが早かった為 15時30分頃から始められ 17時30分には終宴となりました。
 会     記
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玄 関 床
床      愈好斎筆 亥画賛
  煙草盆  桑手付 
 煙管     如心斎好                                    
   火入   織部                  和子造
 煙草入   独楽
  卓    干支扇子 
        
点心席(直会殿)
床       狩野探令筆 松竹梅鶴亀の図
       丸三方に熨斗飾り
       青竹花入に結び柳・賀茂本阿弥・藪を入れて
 脇  小松宮彰仁親王筆 三つ重杯   

上の間席
床    上田耕甫筆 松鶴図

本  席(北辰軒)
床      花山院愛徳筆一行 延寿千萬歳
香合   音羽焼 鶴香合 直斎箱 
 脇    毛氈に箱書き各種
 書院   唐崎古松硯箱  愈好斎箱  道春詩句書付  
花入   高麗白磁
 花    賀茂本阿弥 藪 朧梅 
釜    八角富士釜 八景地紋有         道爺造
 縁    北辰神社社紋飛雲蒔絵
 先    不徹斎好 起風
水指   大樋千段海老耳
 棚   七宝棚 
茶入   瀬戸ねじ抜き 銘波枕
 袋    一重蔓牡丹唐草
茶碗   一入黒 直斎銘 大茶碗 愈好斎極
 替    御本半使 不徹斎箱 銘八重垣
 替    光悦毘沙門堂写       九代  長左衛門造
茶杓   愈好斎作 銘 神垣
 蓋置   愈好斎好 色絵突羽根         金長造
 建水   木地曲内朱
御茶   巌の昔              柳桜園茶舗詰
菓子   若菜餅                とらや製
  器   春慶縁高重
茶器   不徹斎好 春の野中棗          考煙造
茶碗   赤  愈好斎箱 銘 閑友        旦入造
 替    萩               高麗左衛門造
 替    祥瑞                 真葛造
 替    日の出              小峠丹山造
茶杓   不徹斎作 銘 常若
茶    常磐の昔               柳桜園詰
菓子   欧州土産ビスケット・京友禅苺(飴)
 器    亀甲真塗内金泊張  
      一啜斎好松葉盆 愈好斎箱       漆仙造
炭斗  愈好斎好 箱崎八幡神器炭斗
羽根  鶴
火箸  桑柄
灰器  備前
灰匙  愈好斎好 鍍金大判            金長造
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