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私の茶道教室
令和2年 初 釜
元号が新たに令和となり 初めての初釜となりました。
恒例の初釜を1月11日に開催しました。
寒さは例年と比べると さほどではありませんでしたが、寄付には火鉢に釜を懸けて暖をとりました。
寄付掛は愈好斎筆の干支の鼠 画賛。鼠が大根を担いでいる図です。家元筆の今年の扇子も飾りました。
寄付で白湯を済ませた後 一同は本席に移動しお席入りです。
その後 亭主挨拶を行い 炭点前を見てもらいました。
寒い時期ですので 広がった火床に炭を沢山入れました。
香合は音羽焼の鶴です。直斎が箱極めをしています。
軸は直斎筆「天地一家春」です。
その後 一旦解散となり、各自 持ち場で準備です。
特に点心席の準備が大変で、雑煮の準備やお弁当の配布、お酒の準備などなどです。
約一時間でお弁当・お雑煮と恒例のとらや製「若菜餅」を済ませ、中立ちとなります。
その後 銅鑼の合図にて 蹲踞を使用して 再度お席入りです。
いよいよメインの濃茶席です。
今年は愈好斎好の「神路山棚」を使用しました。
直斎好の「小袋棚」に似た棚ですが、名称の由来は伊勢神宮の材を使用しているからだそうです。地袋の摘みの台座は鶏の金具です。天の岩戸の故事からかと推測しています。
水指は砂張。棚に収納する為 高さの低い又 水指を引き出して点前を行うので 口の形状にも配慮した物となるのが厳しいところです。
一旦濃茶の席は終了し、約10分程度の休憩の後 薄茶となり人数も多いので 途中からは点て出しにて行いました。
茶入・茶器・茶碗などは毎年恒例の物を使用しました。
変わらず会える道具の数々に一同 新たな一年の門出を思います。
令和二年 初釜会記
令和二年正月十一日
玄 関 床
床 愈好斎筆 鼠画賛
煙草盆 桑手付
火入 織部 和子造
煙管 如心斎好
煙草入 独楽
卓 干支扇子
点心席(直会殿)
床 狩野探令筆 松竹梅鶴亀の図
丸三方に熨斗飾り
青竹花入に結び柳・賀茂本阿弥・藪を入れて
脇 青竹尺八に季のもの
上の間席
床 上田耕甫筆 松鶴図
本 席(北辰軒)
床 直斎筆一行 天地一家春
香合 音羽焼 鶴香合 直斎箱
脇 毛氈に箱書き各種
書院 唐崎古松硯箱 愈好斎箱 道春詩句書付
花入
花 賀茂本阿弥 藪 朧梅
釜 八角富士釜 八景地紋有 道爺造
縁 北辰神社社紋飛雲蒔絵
先 不徹斎好 起風
水指 砂張
棚 愈好斎好 神路山棚 在判共箱
茶入 瀬戸ねじ抜き 銘波枕
袋 一重蔓牡丹唐草
茶碗 一入黒 直斎銘 大茶碗 愈好斎極
替 御本半使 不徹斎箱 銘八重垣
替 光悦毘沙門堂写 九代 長左衛門造
茶杓 愈好斎作 銘 神垣
蓋置 愈好斎好 色絵突羽根 金長造
建水 木地曲内朱
御茶 巌の昔 柳桜園茶舗詰
菓子 若菜餅 とらや製
器 春慶縁高重
茶器 不徹斎好 春の野中棗 考煙造
茶碗 赤 愈好斎箱 銘 閑友 旦入造
替 萩 高麗左衛門造
替 祥瑞 真葛造
替 日の出 小峠丹山造
茶杓 不徹斎作 銘 常若
茶 常磐の昔 柳桜園詰
菓子
器 亀甲真塗内金泊張
一啜斎好松葉盆 愈好斎箱 漆仙造
炭斗 愈好斎好 箱崎八幡神器炭斗
羽根 鶴
火箸 桑柄
灰器 備前
灰匙 愈好斎好 鍍金大判 金長造
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