私の茶道教室
平成30年 初 釜
平成30年1月13日(土曜日)恒例の社中による初釜を開催しました。
冷え込んで寒い朝でした。蹲踞の掃除の為 蒔いた水が飛び石上で凍ってしまう程でした。
昼頃には陽射しもあって 気温も上がってきました。風もなく穏やかな初釜となりました。進行は昨年同様 署名・香煎の後11時にお席入りをしていただき 先ずは新年の挨拶を済ませてから炭点前を実施。
炉の中で赤々と燃える下火に温かさを感じます。
続いて 一旦散会し 点心席の準備と寄付の片付けを手分けして行いました。
正午に改めて点心席に再集合し今年の行事予定などを発表してから 点心開始となりました。13時頃 恒例の主菓子「若菜餅」を出して中立ちです。
改めて 13:30の銅鑼まで 各人それぞれの役割と手洗いを行いました。
後座の席入は蹲踞を使用して行ってもらいます。
全員の席入が済んで ようやく濃茶開始です。
全4碗を練り上げ 亭主もお相伴をし 濃茶が終わります。
床は関白近衛忠煕筆お題が「春霞 たなびく山の姿にも 世の長閑をぞ みえわたるかな」に新春を感じてもらいます。
動乱の幕末に関白在任一年弱の中 詠まれた歌です。
花は水仙。花入は古銅鶴首。棚は宗旦好みの及台子に愈好斎が法隆寺にて献茶を行った際に好んだ物を 当代不徹斎宗匠が官休庵全国大会岡山大会の折 理平に依頼して作った物。
茶入は恒例の瀬戸「波枕」茶碗は一入造の「黒大茶碗」で茶杓は有隣斎作の「若松」。
毎年変わらない物と変わる物 その変化も面白いところです。
一度席中を退出していただき 2グループに分かれての薄茶となります。
薄茶では不徹斎好 春の野蒔絵は変わらぬ品ですが 茶杓は不徹斎作 銘「常若」。
半白の折戴いた物。
今年も後半の薄茶席が行われている間に 前半の部の方々はお点前チームと続く懇親会の準備チームに分かれていただきました。全員が薄茶を終えた後 今年も集合写真を撮影し16時懇親会開始までの間 片付けを済ませます。定例化した進行の為 定刻には片付けも終了し 懇親会を始められました。前日から準備・仕込みのお手伝いに数名の方々に集まっていただき 社中全員での懇親会用に鍋を囲みます。近況や一年の出来事などを話すうちに時は18時。定刻となり楽しい懇親会も終了。一同で片付けを行い解散。今年も雨や雪が降らず 無事に終える事が出来ホッとしました。
会 記
平成30年正月13日
玄 関 床
床 愈好斎筆 犬画賛
煙草盆 桑手付
煙管 如心斎好
火入 織部 和子造
煙草入 桑糸目 愈好斎箱 木屑造
卓 干支扇子
点心席(直会殿)
床 狩野探令筆 松竹梅鶴亀の図
丸三方に熨斗飾り
青竹花入に結び柳・賀茂本阿弥・藪を入れて
脇 雅楽器を飾って
上の間席
床 上田耕甫筆 松鶴図