寄付床は春日大社の灯籠を有隣斎が書いた物。
春の懸け釜をご存知の方はきっと「おや?」と思われたに違いありません。
本席床は 前述の花山院愛徳筆「延寿千萬歳」。京都では火防守り(ひぶせまもり)として江戸時代の後半 喜ばれたそうです。丁度 開炉の時期なので猪子餅と併せて好都合でした。
香合は時節柄「奧山にもみじ踏み分け鳴く鹿の 声聞く時ぞ秋は悲しき」の歌と奈良公園での思い出として 鹿の図の香合としました。

平成28年11月20日(日) 第16回松樹会茶会が温かな日よりの中 開催され懸け釜を担当しました。今年は5月10日に家元不徹斎宗匠が春日大社にて献茶のご奉仕をされる事となっており記念すべき御造替の年と言う事で拝服席(濃茶席)を担当してきました。春日大社では季節柄 田植えの画賛(花山院愛徳賛 岸岱画)を掛け 豊年満作を祈願する意味の道具組をしました。この16回目を数える松樹会茶会では 新嘗祭も近い20日なので収穫を感謝する意味を込めての道具組となりました。また春日大社では拝服席のご奉仕が終了した折 宮司さんより花山院愛徳筆の一行書をいただいて着たので そのお披露目の意味も兼ねました。よって春日大社の思い出なども込めての道具組となりました。
ご参会いただきました大勢の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます

​第16回 松樹会茶会

花は西王母と白玉 照り葉は柏葉あじさいを古銅 下蕪の花入に入れました。
棚は真台子を使用し 皆具は全国大会岡山大会の折 不徹斎宗匠が理平焼に作らせた物(愈好斎が法隆寺で献茶の砌 好まれた物の写し)です。胴の部分に天平文様の様な柄が入っております。正に 奈良には相応しいのではと。(1882年(明治15)~1945年(昭和20)茶器は太田抱逸(1882(明治15)年~1945(昭和20)年)作の平棗で竜田川の意匠が蒔絵された美しく豪華な物です。 蓋裏の見返し部分には 川面の渦でしょうか金銀の巴紋が沢山施されております。茶碗は直斎の箱で銘がもみじとされた古萩茶碗。大振り枇杷色が美しい茶碗です。替えは絵高麗茶碗。銘は槙立山。有隣斎の箱ですが遠州流の先代宗家(宗慶宗匠)が折り紙で極めがしたためられております。元々の箱は斉藤頼母(片桐石州の高弟)筆との事。どちらも季節に因んでみました。三碗目は愈好斎が春日大社で献茶式をご奉仕した折に好まれた赤膚焼。胴には鹿が彫られております。茶杓は不徹斎作で銘が「常若」。御社殿が修復され改まる御造替の年なので その事に因んでの使用です。
 寄 付
床   有隣斎筆 春日大社図
       本 席 
床     花山院愛徳筆一行 延寿千万歳
花入   古銅 下蕪
 花   西王母 白玉 柏葉あじさい
香合  染付 鹿図
釜   尻張釜                   古浄味造
 先   不徹斎好 起風 在判
水指   理平焼 伝来形皆具 愈好斎好写  
                  不徹斎箱 理平・信吾共作
 棚   真台子     
 杓立  皆具の内
 火箸  愈好斎好 切り子頭真鍮 共箱      大森金長造
茶器  平 竜田川蒔絵              太田抱逸造
 替   青磁酒会壺
茶碗   古萩  直斎箱 銘 紅葉
 替   絵高麗 有隣斎箱 銘 槙立山
                   寂しさはその色としもなかりけり
                          槙立つ山の 秋の夕暮れ
                 添状 成趣庵 宗慶
茶杓  不徹斎作 銘 常若  共筒共箱 半白の砌拝受
 蓋置  皆具の内
 建水   皆具の内
菓子  亥の子餅                  名月調製
 器     愈好斎好 青漆内紅独楽透          一閑造
 莨盆  愈好斎好 名取河埋木            木屑造
 火入  赤膚                   大塩正造
  莨入  桑糸目      愈好斎在判共箱      木屑造
 煙管  一指斎好写 吉祥草 有隣斎箱      五良三郎造
 香箸  椎頭                   宗三郎造
                                                                              以上

​会 記

 

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