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​第20回松樹会茶会

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平成30年10月21日 第20回松樹会茶会において懸け釜をしました。
松樹会茶会は春と秋の年2回開催されますが 満10年の記念の茶会となりました。
当日は全4席(表千家・裏千家・武者小路千家・表千家不白流)の内3席に入場出来る券をご用意し 各席大勢のお客様となりました。
記念の回という事もあり 横浜雅楽会さんにお願いして舞楽もご披露いただきました。
楽曲は「登天楽」「抜頭」の二舞でした。
当日は晴天に恵まれ お客様には喜んでいただけたようです。
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さて 本題の茶席についてですが 席は直会殿。
大きな床には松平不昧公筆 明月の画賛を掛け 手付きの時代唐物写し花入に芒をドサッと沢山入れ 遠近法により近くの芒・軸の月で武蔵野の趣きを演出してみました。
今年 不昧公没後200年忌という事もあり 又当日は十三夜でもあったのでこの軸にした次第です。
香合は土佐光貞が富士裾野の竹に松を描いた物(一啜斎箱)を飾りました。
松樹会の20回記念に因んでの使用でした。
風炉は名残の季節なので 宗旦時代の釜師 西村九兵衛が作ったとされる 大きな鐵の万代屋風炉に 大西浄雪造の車軸釜を懸けました。
中置点前なので、水指は川上不白の箱がある信楽細水指にしました。
茶器は十一代一閑(有隣一閑)造の平棗、茶碗は絵高麗。有隣斎箱で小堀宗慶の折り紙が付いた銘槙立山。
三夕の一つ「寂しさはその色としもなかりけり槙立つ山の秋の夕暮れ 」からの命名。
今年は台風の影響(塩害)で紅葉が残念な程なので 常緑の槙でも秋の寂しさを感じられると言う意味に因んで使用しました。
替えの茶碗は空権造で 当代家元不徹斎宗匠命名の「枯木」。常緑の槙の後に枯れ木と洒落を込めての使用でした。
茶杓は月につきものの「雁」と言う直斎の銘。
蓋置は侘びた一啜斎在判の竹にしました。
菓子は栗明月から 半田の松華堂製 銘栗紅葉にしました。

ご参会いただけました方々に この場をお借りして御礼申し上げます。
有り難うございました。
またのご来会お待ち申し上げます。

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